【教えて】借金するときは年収さえあれば組めるんじゃないの?
Q.この前、消費者金融に行って金借りようとしたんです。そしたら、「申し訳ございませんが……」って、借りれなかったんです。おかしいですよね?オレちゃんと工場で働いてるし、前に別のとこで借りた金もちゃんと返してる。そんなに高額の金借りようとしたんでもないのに、納得できない!年収とかちゃんとあれば金借りれない理由なんかないですよね?
A.うーんこれはなかなか難しい問題だねぇ。たしかにその通りで、借金に大事なのはちゃんと返済すること。過去に返済事故も起こしていないし、ちゃんと返済ができるであろう年収もあるのであれば、借金ができない理由というのはそう多くない。もしこのことで腹が立ってるなら、その気持ちはわからなくはないよ。
ただね、「年収さえあれば、絶対に借金が組めるというわけではない」ということを見落としてはいないかな?さっきも言った通り、年収とかがちゃんとある人間であれば、借金ができない理由はそんなに多くはない。そう、「多くはない」のであって、まったくないわけではないんだよ。察するに、君はその辺りに引っかかったのではないかな?
年収があっても借金を断られる事例として多いのが「過去の滞納」だ。これは信用を損ねるもっとも大きな理由の一つと言っていいかもしれない。貸したお金をちゃんと返せなかった事実が過去にある人間は、たとえ年収がどれだけ多かろうともお金を貸す人間はそんなにいない。たとえ本人に莫大な資産があっても、それらの中からちゃんと返済してくれないなら資産がまったくないのと一緒だからね。
君のケースでもこのことが疑われるけど、本当に過去の借金で返済をミスったことは一度もないのかな?よく思い出してみて欲しい。これはなにも消費者金融の利用時に限った話じゃない。クレジットカードの返済ミスなんかもしっかりカウントされているからそのつもりでね。
それでも絶対にそういうのはないと断言できるなら、後は君個人の態度に信用を損なう要素があったという可能性もあるよ。お金さえあれば、過去の借金歴に問題がなければ、それでもう終わりというわけじゃないんだよ。貸金業者はね、実は借入希望者の人間性も密かにチェックしてる場合があるんだ。
たとえば、やたら派手な格好でやってきて、大声で本当か嘘かわからない大言壮語を繰り返すような人間がいたとすると、貸金業者側の視点からいうと要注意とされることがある。服装もキャラクターもそんなのは個人の自由だと思うかい?もちろんそうなんだけどね、こと借金の審査を受けているときは、そういうのも個人のお金に対する姿勢を推測する手がかりとして使われてしまうことがあるんだよ。
さっきの例で言えば、「派手な格好」という点から金使いの荒い人間であるという推測をされることもあるし、「大言壮語を繰り返す」というところから見栄っ張りだという推測もできる。これらが組み合わさると、つまりは「浪費癖のある人間で、ちゃんとお金の管理ができない人間だ」と密かに判断される可能性はあるということなんだよ。そういう判断をされてしまうと、貸金業者からしたら不安でしょうがないってことになるだろうね。推測は推測だけどさ、貸金業者もボランティアじゃないんだから、返ってくるかどうか怪しい相手に無理にお金を貸す必要なんかないってのが大きいんだよ。
そういうわけだから、自分の状態の客観的な判断と一緒に、審査を受ける時の態度や服装にも気を付けるといいよ。常識を疑われるような言動も慎もう。そうすれば、審査をより通過しやすくなると思うよ。