【教えて】お金を借りる時に印紙が必要なのはなぜ?

Q. 法律文書を作成するときに印紙って必要になりますよね。貸金業者からお金を借りる時も、契約書を作りますから、印紙が必要になるのではないかと思いますが、先日、消費者金融との契約の際には自分で印紙を貼った記憶がありません。それはなぜですか?

A. もう契約しちゃったんだから、印紙が必要でも、不要でもあんたにとってはどちらでもいいように思うけどね。まあ、一応その理由を説明しておこうか。

あんたの言うとおり、金を借りる行為はりっぱな法律行為で、「金銭消費貸借契約」という契約で、契約成立のためには契約書は必要ないけど、あとで何かもめたときに証拠が必要だよね。だから、あんたがこのまえ貸金業者と契約をしたときもあとできちんと契約書が送られてきたと思う。

ちなみに言っておくと、金銭消費貸借契約は要物契約という契約形態で、契約の成立のためには、契約の対象物を引き渡す必要があるんだよね。だから、通常は貸金業者から振込みの形でお金が引き渡されたときに契約が成立する、決して契約書が交わされた時点じゃないんだよ。

で、本当は契約書は課税文書だから、契約内容が1万円以上の金銭消費貸借契約であれば、本来なら、金を借りるほうが印紙を買ってはらなければならない。でも、通常は貸金業者が自分の利益から、つまりあんたが貸したお金の利息から払ってくれることになってるわけ。そんなわけで、あんたは先回印紙を買わずに、契約をしたってわけさ。お分かりになったかな?

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